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いびきと無呼吸症候群との関係

いびきでお悩みの方も多いと思います。

自分では意識がないのに、一緒の部屋で睡眠を取っている奥様に、「あなた、いびきがうるさいわよ。」と言われ驚いた。と言う経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか?

そもそも、いびきはどのようなメカニズムで発生するのでしょうか。

一般的に太った人がいびきをかきやすい、と言うイメージがあります。確かに太った人の体型的条件は、いびきをかきやすくします。

しかし、実際にはそれだけではなく、風邪をひいた時や疲れている時など、ある条件で誰でもいびいをかくものなのです。

人間が吸い込んだ空気は、気道という空気の通り道を通って体内に入ってきます。

空気が入ってきてすぐの気管支までは「上気道」と呼ばれています。

その上気道が、何らかの理由で狭くなったりすると、空気抵抗が大きくなったりするために振動などで音が発生するのです。そでが「いびき」なのです。

この「いびき」は、家族などの周りにいる人たちの睡眠を妨害するだけではなく、人間の健康に大きな影響を及ぼすものだと言われています。

さらに、睡眠中に上気道が繰り返し塞がれて、呼吸障害を引き起こす状態になる、それが「睡眠時無呼吸症候群(閉塞性睡眠時無呼吸症候群)」と呼ばれる状態なのです。

いびきと無呼吸症候群との関係2

無呼吸症候群の人のいびきには、大きな特徴があります。

それは、いびきが激しいと言うことです。

一緒に寝ている人たちが眠れないほど大きな音で、鼻を長く鳴らしたり、何とも言えないあえぐような声を出したりします。

そして、厄介なのは当の本人は、この激しいいびきに気づいていない、もしくは覚えていない人が多いことです。

しかし、自分がこの睡眠時無呼吸状態を覚えていなくても、熟睡できていないために昼間に強い眠気や倦怠感を覚えたり、集中力が低下したりします。

2003年に起きた「居眠り運転」の事件を覚えているでしょうか?

JR山陽新幹線での話です。その新幹線の運転士が居眠りした状態で、最高時速270キロで9分間、約31キロにもわたり走り続けました。この運転士は、数年前から熟睡できず、日中の激しい眠気に悩んでいたそうです。

100キロを超え、高血圧気味だった、この運転士はまさに睡眠時無呼吸症候群だったのです。

当時はまだ、睡眠時無呼吸症候群という言葉があまり知られていなかったためか、このニュースは大きな関心を集めました。

いびきは、この無呼吸症候群を教えてくれるサインです。「たかがいびき、されどいびき」なのです。

睡眠時無呼吸症候群(閉塞性睡眠時無呼吸症候群)が怖いのは、本人の自覚が無く進行する合併症です。

高血圧、狭心症、心筋梗塞、心不全などの合併症を併発する可能性は高くなります。

睡眠時無呼吸症候群(閉塞性睡眠時無呼吸症候群)の症状がある患者の約7割が肥満、6割が高血圧だと言われています。

「たかがいびき、されどいびき」なのです。

いびきと無呼吸症候群 そのチェック方法

寝ている間に起こる、この睡眠時無呼吸症候群を多くの人が自覚できていないと言いましたが、自分でチェックできる方法はあるのでしょうか?

その前に一緒の寝室で寝る家族などがいる方は、まず寝ている間の自分の様子を見てもらってはどうでしょうか。

次のようないびきの場合は要注意です。

・激しく大きな音のいびきをかく。

・しばらく止まったと思うと、「がっ」というような大きな音とともに呼吸が再開される。

・いびきに不自然な強弱がみられる。

・仰向けになると、いびきが大きくなる。

・寝ている間、この状態が続く。

次に自分でチェックできる症状です。

・寝付きはいいのだけど、昼間にひどい眠気がある。

・夜中によく便所に行きたくなる。

・朝起きた時、だるかったり、頭痛がしたりする。

・睡眠中に息苦しくなって、寝覚めてしまう時がある。

このような症状を感じたら要注意です。

睡眠時無呼吸症候群を治す治療法については、いろいろと情報が出回っていますが自分で判断することは危険です。

まずは、睡眠時無呼吸症候群を相談できる医療機関に行ってみることをお勧めします。

いびきと無呼吸症候群 その解消方法

睡眠時無呼吸症候群(閉塞性睡眠時無呼吸症候群)の症状がある患者の約7割が肥満、6割が高血圧だと言うことは既にお話ししました。

そう言う観点からも、太り気味の方はまずダイエットをされてみてはいかがでしょうか?

肥満で気道が狭くなったり、ふさがったりするのも睡眠時無呼吸症候群の大きな要因ですので、日常の食生活の改善、そして運動不足の解消を目指してみましょう。

次にお勧めするのは、寝る時の体勢です。

いびきや睡眠時無呼吸状態は、仰向けになって寝ることで気道が閉じてしまったりするのが原因ですから、横向きになって寝ることで症状が軽くなったり、場合によっては症状が解消されてしまうこともあると聞きます。

枕にも気を配りましょう。

簡単に言えば、「自分にあった枕」を選んで下さい、と言うことです。

枕を選ぶに当たって、重要なポイントがいくつかあります。

「高さ」「硬さ」「吸湿性」、この3つです。

低すぎる枕は、脊椎に負担がかかります。

また、高すぎる枕は、気道が圧迫されることになり、逆にいびきを誘発させてしまうことにもなりかねません。

「硬さ」も大切です。頭部を支えてくれる適度な硬さが大切です。

そして「吸湿性」は、意外に大事な要因です。

人間は寝ている間に、汗をたくさんかきます。吸湿性の劣る枕は、頭や首に発生した熱を上手く逃がしてくれません。

枕を変えて、快適な睡眠を取り戻してみて下さい。

その他にも、いびき防止用に発売されているマウスピースや鼻孔拡張テープ等も、試してみてはいかがでしょうか。

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